💰 資金を募るときの活動事例

(英語で読む)


この記事は、子どものためのプログラミング道場「CoderDojo」で資金を集めるときの具体的な事例集です。資金集めに関する一般的な注意事項については資金を募るときのガイドラインをお読みください。

※ 本記事では読み手が理解しやすいように、具体例を日本国内の事例に置き換えたり、一部の文体を意訳・変更しています。

多くの場合、地元の企業や大学などから会場に関するサポートが得られると、運営が安定します。例えば会場そのものを提供してくれるスポンサーや、会場費用を工面してくれるスポンサーなどです。各 Dojo が公開している運営資料から学ぶのも良いでしょう。ただしスポンサー選びには責任も伴うため、CoderDojo の非営利活動にふさわしいスポンサーであるかどうか(例: 反社会的勢力に属していないかどうかなど)についてもご注意ください。

スポンサーには、大きく分けて次の2種類があります。

会場・機材スポンサー

会場・機材スポンサーは、例えばイベントの開催会場を提供してくれたり、Wi-Fiなどのネットワーク機器を提供してくれるスポンサーです。もし会計に関するタスクが Dojo 運営者の負担を著しく増やすようであれば、資金スポンサーよりも会場・機材スポンサーを探すことをオススメしています。

資金スポンサー

資金スポンサーは、例えば会場費や保険代などの運営費用を工面したり、インターネット回線の準備などに掛かる資金を提供してくれるスポンサーです。各 Dojo は地元の企業や団体などから資金提供を受けることができます。

Dojo で資金を募る

Dojo によっては、地元の企業や自治体などから必ずしも運営に関するサポートが得られる訳ではありません。そのような場合は、Dojo の運営費用を工面するため、次の方法もご検討ください。

保護者からの寄付

Dojo 運営者は、寄付が必要な理由を保護者に伝えた上で、貢献したい人が自由に寄付できる募金箱(カンやビンなど)を設置できます。ただし、寄付をしなかった人が疎外感を感じないようご注意ください。そのことで疎外感を与えるのは CoderDojo の精神に反します。

タック・ショップ(売店)

いくつかの Dojo は、運営に掛かる費用をタックショップの収益で工面できています。タックショップとは、ドリンクやスナックなどを販売するコーナーのことです。ただし、募金箱による寄付と同様に、保護者や子ども達が義務感を感じないよう努めてください。

Dojo の展示会・発表会

Dojo での活動を広くお披露目する場を設け、その出席者に対して寄付を募る方法もあります。年に1〜2回、Dojo の参加者が自分たちのプロジェクトを披露したり、Dojo の近況を地元の方々に知ってもらう機会にもなります。(例: Special Presentation Day - CoderDojo 柏)

出席者も Dojo に貢献できるように、募金箱が目立つ場所に置かれてたり、寄付の目標金額を載せるなどの工夫もあります。寄付が任意である点、疎外感を感じないよう配慮する点も重要です。

Dojo の欲しいものリストを作る

物品・機材を直接的に支援してもらう方法として、あなたの Dojo の欲しいものリスト(お願いごとリスト)を作る方法もあります。あなたの Dojo を支援したい人が必ずしも近くにいて参加できるとは限らないので、遠隔地からも支援できる方法を用意するのは良い工夫です。(例: CoderDojo Kodaira の欲しいものリスト)

助成金による資金集め

地方自治体や教育支援企業・団体からの助成金などで運営資金を工面している Dojo もあります。もしあなたの Dojo に資金が必要で、応募できるプログラムなどがあれば、検討する価値があるでしょう。

その他の資金集めのオプション

いずれの資金集めにおいても、CoderDojo 憲章に沿って、Dojo 参加者やその保護者が寄付に対する強制的なプレッシャーを感じないようにすることが大切です。皆さんの Dojo 運営のご参考になれば幸いです。

この文書は CoderDojo Foundation の許諾のもと CC BY-NC 4.0 で共有・公開されています。

« 資料一覧に戻る